ウメには、花の観賞用と、実を収穫するための品種がありますが、 どちらにとっても剪定は大切になります。
「梅」は、昔から日本人が馴れ親しんでいる植物ですね。
花と実の両方で楽しむことができる「梅」ですが、 ちゃんと剪定をしておかないと花も実も少なくなってしまいますから、 しっかりと剪定をしてあげましょう。
梅の剪定のポイントは、目的によって次の3つに分けられます。
①花後に行う新梢を出させるための剪定
②翌年の花を多くするため、風通しや日当たりを良くする夏季剪定
③余計な枝を切り落とし、樹形を整える冬季剪定
①の花後の剪定 一つの枝に葉芽が数個残るように、枝の1/3程度を切ります。
②の夏季剪定 花芽をつけた枝に良く日が当たるように、余分な枝を間引きして風通しを良くします。
実を収穫した後、7月下旬から8月上旬にかけて行います。
③の冬季剪定 つぼみをよく見て、外芽の上で切ります。
たくさん枝分かれしている場合は、 一本だけ残すようにして、新梢の3分の1程度を剪定すると、来夏、枝がたくさん出ます。
実の収穫を目的とするなら、収穫後の夏季剪定と冬季剪定を行い、
花の観賞を目的とする場合は、主に花後の剪定を行います。
徒長枝(伸びてはいるが弱っている枝)などを根元から切り落とし、
込み合っている部分を間引いて整理したら、枝の先から1/3~1/2位を切り詰めましょう。
このとき、必ず外芽(外に伸びていく芽)の上で切るように気をつけてください。
目的は花と実のどちらでも、きちんと剪定を行って、大切に梅を育ててあげましょう。